石川邸

所在地
千葉県千葉市
用途
共同住宅(改装)
床面積
75.60㎡
構造
鉄骨鉄筋コンクリート造
設計
2012
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築40年のマンションの1室に若いアーティストが住む住宅を改装する計画です。家具の選定配置までを提案した完成形といったものではなく、スケルトン状態から設備配管と二重床、お風呂とキッチンの新設といった最低限の改装が要求されました。使いながら自分たちで更新していきたいという考え方でした。そこで、工務店の方の力を借りながらお施主さんと設計事務所の半ばDIYという共同作業で最低限の改修をしました。ただ、最低限にするということ=お風呂とキッチンを既製品にするということではなくて、既製品に埋もれた住宅に住むのではなくもっとラフな空間で、住むところの原型みたいな場所があってそこに付け足していくような生活像が理想になっていきました。コンクリートでつくった浴室の間仕切りは、建築の躯体と同じ素材でつくりました。後から付け足したような存在ではなく、40年前の建築当初からあったような建築の一部にしたいと思ったからです。構造体のようにしっかりしていて防水の安全性を確保しながらも、低い立上りにして空間の中では軽やかさのある浴室です。ユニットバスのような閉鎖的な場所をつくるのではなくて、部屋の一部としてカーテンで仕切って使えるような開放的な場所にしました。料理好きな方なのでキッチンは使いながら簡単に改造できるように木製としていて、天板はモルタルを研磨しています。まわりにいろいろ好きな家具を置いて、先々に想像していなかった使い方をしてもらえることに期待しています。

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