M HOUSE

所在地
神奈川川崎市
用途
専用住宅(増改築)
敷地面積
261.91㎡
建築面積
102.72㎡
述床面積
205.45㎡
構造
木造
階数
地上2階
設計
2013-
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木造1戸建ての住宅を2世帯住宅に改修する計画です。築25年のこの建物に家族4人が暮らしていましたが、現在では子供たちは独立し親夫婦2人で生活されています。そこに息子夫婦が戻ってきて親世帯と子世帯の2世帯に増改築するという計画です。敷地は傾斜地にある閑静な住宅地の一画にあり、比較的敷地面積が広い街区割となっていて建ぺい率も低い地域なので、広い庭をもつ住宅が連続したゆとりのある街並みとなっています。また、この地域一帯豊かな緑に囲まれていて、近隣それぞれが手入れをされた庭が連なり数十年と長い年月をかけて魅力的な住環境を形成しています。そこで、建物と庭との関係を再構築してより庭に開かれた開放的な住宅をつくれないかと考えました。既存建屋の外壁面はそのまま残して生活空間の環境を確保しながら、外部のような縁側空間を既存建物にドッキングさせることで雨風が強い日や、寒い時期などは閉じ、中間期など季節がよいときは開けはなして庭に生活要素が飛び出していくような、そんな開放性を中間領域としてもたせました。また、庭と住宅の中間領域という意味合いだけではなく、1階の子世帯と2階の親世帯の緩衝の場として機能するような要素をもたせています。異世帯がダイレクトに繋がるというよりかは、開放的な中間領域でつながることで、より2つの関係が干渉しすぎないほどよい関係を築けるような場所となります。既存部分の改修を最低限とするために、現状の水廻りを活用しながら、もう一世帯分の水廻りを既存階段部分に集約して新しい階段を増築部分に設けています。1階ではキッチンからリビング、縁側を通って庭まで連続したつながりをもたせていています。庇空間は自転車を置いたり洗濯物を干したり家具や植物を置いて生活要素が外部に溢れだしていきます。2階はトップライトのある大きな玄関となっていてテーブルや椅子などを置いて本を読みたくなるようなルーフテラスとして活用できる空間です。玄関を玄関らしく小さくするのではなく、大きな空間とすることで玄関という機能を超えた使い方をしたくなる場所となります。25年前にハウスメーカーがつくった、よくある画一的な外観と間取りの建物を、生活環境を守りつつも庭に最大限開いた開放的な中間領域をつくることで、使い方を限定するのではなく生活する中で新しい使い方や生活スタイルを発見できるような可能性のある住宅になってもらいたいと考えています。

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